バベシアの原虫感染が原因の感染症

バベシア症

バベシアはバベシア属の原虫のことでバベシアの原虫感染が原因の感染症をバベシア症といいます。バベシア症はマダニの媒介によって感染する溶血症の病気です。

バベシアは70種類以上も知られていて、種類によって寄生する動物が違うのも特徴です。

日本では犬バベシアが良く知られていると思いますが、バベシア原虫が犬の体内に入り込み赤血球内に寄生します。マダニに血を吸われてから48時間ほどで感染すると言われており、犬バベシアは分裂・増殖をしながら赤血球を壊していきます。

九州・四国など西日本にバベシアは生息し多く感染していましたが、最近は東のほうにもどんどん感染が広がっていっているそうです。

犬バベシア症の症状

  • ・貧血
  • ・毛並みが悪くなる
  • ・黄疸
  • ・倦怠
  • ・食欲不振
  • ・お腹が膨らむ
  • ・おしっこの色が濃くなる
  • ・発熱
  • ・元気消失
  • ・体重減少

などが犬バベシア症の症状としてあげられています。主に起こる症状は貧血と言われており、粘膜や歯茎が白っぽくなったり眼球が黄色くなったりします。

重症化すると貧血によりさまざまな臓器が機能不全を起こし、血尿や体に黄色いアザができたりします。

犬バベシア症の治療

<急性期>

重度の貧血・すぐにバベシアを駆除したい場合を急性期とし、「ジミナゼン」「アトバコン」という薬を使います。ジミナゼンはもともと牛の原中症治療で昔から使わいた薬でバベシア症治療に効果があるとされ使われています。副作用の症状が出るのは個人差がありますが、肝不全・肝障害など危険な副作用が出る可能性もあるとされています。

<慢性期>

重症がないこともあり比較的に軽度の貧血症状で、再発の予防維持する程度を慢性期とし、「クリンダマイシン」など多くの薬を併用して治療を行います。安全性は高いとされていますが、原虫を抑制する効果は弱く即効性があまりないとされています。これ以上バベシアを増やさないためのバベシア予防として使われています。バベシアが検出されなくなるまで薬を使います。

犬バベシア症は1回感染すると、すべてを駆除することは難しいとされています。バベシア症の駆除薬は副作用が強いため耐性も問題視されています。また、【急性期】【慢性期】では治療で使う薬も違います。

また、バベシアは一度感染すると症状は軽くなっても完治することはないとされています。慢性期の状態で何度も再発することがあり、薬を使い続けることによって薬に慣れてしまい治療を行うのが難しくなってくる場合もあります。

sumaho