フィラリアと疥癬(カイセン)の関係

疥癬(カイセン)ってなに?

カイセン(疥癬)はヒゼンダニが原因で起こる皮膚感染症です。もとは昭和初期頃、劣悪な栄養状態や不衛生な状態が原因で蔓延した皮膚疾患です。ヒゼンダニが角質層の中に【疥癬トンネル】と呼ばれるトンネルを掘って、約2か月という長い時間をかけて掘り進み100個以上もの卵を生み落としていきます。

卵からかえった幼虫は毛包に寄生し約2週間ほどで成虫になりますが、交尾をしないメスやオスはトンネルは掘らず角質にただ寄生しています。

交尾直後のメスが感染していない人ヒトの体へ感染すると1か月後ぐらいには発病すると言われています。皮膚に発疹ができて強いかゆみやアレルギー反応がでます。

発疹が出る部分として腹部・腕・脚などに赤い小さなブツブツがが出来たり、手足の抹消部に多いのは疥癬トンネルに沿った線状の発疹ができます。疥癬はヒトからヒトへ感染する病気なので、感染している場合は家族など周りのヒトにうつらないように注意しなければいけません。

疥癬(カイセン)にも種類があるの?

カイセンの中でも【通常型疥癬(つうじょうがたかいせん)】【角化型疥癬(かくかがたかいせん)】があります。どちらも原因はダニ(ヒゼンダニ)ですが症状・感染力の強さなど違ってきます。

<通常型疥癬>

  • ヒゼンダニの数:数十匹以上
  • ヒトの免疫力:正常
  • 感染力:弱い
  • 主な症状:赤いブツブツ・疥癬トンネル
  • かゆみ:強い
  • 症状の出る部位:顔・頭以外の全身

<角化型疥癬>

  • ヒゼンダニの数:100万~200万匹
  • ヒトの免疫力:低下しているとき
  • 感染力:強い
  • 主な症状:角質の増加
  • かゆみ:一定していない
  • 症状がでる部位:全身

疥癬(カイセン)の予防法

通常型疥癬

<疥癬に感染した場合>

  • ・お風呂へ入った時、指の間・外陰部を丁寧に洗う
  • ・タオルなどは自分専用のものを使い、共有しない
  • ・パジャマ・下着・シーツ等は毎日交換
  • ・部屋は別で寝る(隔離)

<感染した人が周りにいる場合>

  • ・感染している人と接触した後は必ずしっかり手を洗う
  • ・肌や手を長時間触れない
  • ・同室で寝ない
  • ・タオルなど肌に触れるものを共有しない

角化型疥癬

<疥癬に感染した場合>

  • ・個室を使う
  • ・シーツやパジャマは毎日交換
  • ・お風呂は最後に入る
  • ・垢が飛び散らないよう注意して、厚くなった垢をこすり落とす

<感染した人が周りにいる場合>

  • ・感染者と接触する前後はしっかり手を洗う
  • ・感染力が強いので、手袋や予防着をつけて接触する
  • ・感染者の部屋に出入りにはスリッパなどを履き替えゴミや垢は外へ出ないよう気を付ける
  • ・感染者の洗濯物は10分以上50度以上のお湯につけてから洗濯し、しっかり乾かす
  • ・感染者の部屋はの掃除は、床に落ちたカサブタや垢をとり、処分を徹底する
  • ・治療の始めと終わりには殺虫剤を部屋にかける

(薬局などに置いている殺虫剤は人体への安全性は確認されていないので注意が必要です)

疥癬(カイセン)の治療法

【飲み薬・塗り薬】

治療は飲み薬と塗り薬で行います。イベルメクチンなどのダニを殺す飲み薬が処方されます。1回または2回だけ服用しその後は一週間様子をみます。一週間後もダニの卵が発見されればもう一度薬を服用します。

副作用が強く体調が悪くなる場合もあるので、慎重に処方されるようです。

塗るタイプの薬だとフェノトリンローション、イオウ剤、クロタミトンクリーム・安息香酸ベンジル等が処方されます。安息香酸ベンジルは使用する際に本人または代理人の同意が必要となります。その他にかゆみが強いときは抗ヒスタミン薬の飲み薬を処方されるようです。

sumaho