マダニによるフィラリア症

マダニって一体なに?

マダニは足が8本はえている動物で、虫だと思っている人が大半だと思いますが虫は6本足なのでクモ・サソリ等に近しい生物と言われています。ダニと聞くと一般的に家に住み着きわいているダニが思い浮かびますが、家に住み着くイエダニやヒゼンダニとは異なり固い外皮におおわれており、吸血する前の体長は約3~4ミリと言われています。

マダニが栄養としているのは動物の血液です。子どもうちは成長や脱皮のため、大人になってからは産卵のために栄養として血液を吸います。吸血をするときに、原虫・ウイルス・リケッチア・細菌など様々な病原体の媒介者となるようです。

マダニはハーラー器官(感覚器)を持っており、それによって呼吸によって出る二酸化炭素のニオイ・体温などに反応して血を吸いにいきます。血を吸うことによって大きく膨れ上がるのも特徴の一つです。

マダニの特徴

マダニは他の吸血昆虫とはまったく違います。吸血昆虫は口先がが針のようになっており、それを血管に刺すことで血を吸っています。それに対してマダニは吸うのではなく噛みます。

マダニの口元はハサミのようになっていてそれで皮膚を切り裂いて口下片と言われるギザギザになった歯を刺して血を吸います。

マダニはこのとき口下片からさまざまな因子が含まれた唾液を吸血しているものの体内に分泌することで吸血を維持していると言われています。

他の吸血昆虫と吸血の仕方が違うため、マダニが吸血している時間はとても長いくメスの大人マダニの場合は6~10日にもなると言われています。そして約1ミリリットルもの大量の血液を吸うことができるのです。

マダニの活動時期

マダニ科に属するダニは長い活動停止期間があると言われています。成長段階によって活動時期が違います。日本の広範囲に生息しているフタトゲチマダニの幼虫は秋ごろから活動し始めますが、真ん中の若虫は春~夏、大人になると夏がピークでそれ以降は活動しないと言われています。

理由として、マダニがは発育の段階で休んでいることが説明されます。血を吸ったダニは脱皮をして次の成長段階へ進んでいきますが、成虫はその間に休むのです。時期・期間・休みの有無は異なり、マダニの成長に適した時期、高温や低温の温度に対する抵抗性を身に着けることに役立っていると考えられています。

マダニが媒介する感染症

・日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)…感染時は発疹・発熱等のみ。悪化してしまうと重大な症状を引き起こす。

・Q熱(きゅーねつ)…重症化すると治っても完全に回復はしない。治療が遅れると死に至る。

・ライム病…ボレリアの感染によって起こる獣共通感染症の一種。

・回帰熱(かいきねつ)…回帰熱ボレリアが原因で起こる感染症。

・ダニ媒介性脳炎(ばいかいせいのうえん)…マダニが原因としてかかるウイルス性感染症。

・重症熱性血小板減少症候群…【SFTSウイルス】による感染が原因で引き起こされます。

sumaho